【閑話】ミクロ・マクロ・ネットワークとは

ミクロ・マクロ・ネットワークとは


「ミクロ・マクロ・ネットワーク」を説明する際に、「ミクロ経済」「マクロ経済」のこと?と聞かれることがあるのですが、とりあえずは、そのようにとらえていただいて結構です。

もう少し説明すると、分子のミクロな(部分の)動的ネットワークが、物質としてのマクロな(全体としての)性質を持ち、また物質どうしのマクロな動的ネットワークを形成します。同様に、物質のネットワークが生命を、生命のネットワークが社会を、社会のネットワークが経済や国家を形成するようなミクロ・マクロな階層構造をなすネットワークを総称して「ミクロ・マクロ・ネットワーク」と呼びます。

ミクロ・ネットワークを構成する「部分」をつなぐ「リンク」は、物質世界では「相互作用」、生命世界では「コミュニケーション」と呼ばれます。また、「ミクロ・マクロ・ネットワーク」では「創発[1]」という性質が現れます。

「ミクロ・マクロ・ネットワーク」は、今井賢一、金子郁容の「ネットワーク組織論[2]」において用いられた「ミクロ・マクロ・ループ」に、さらに源流をたどると清水博の「フィードバック・ループ[3]」、アーサー・ケストラーの「ホロン[4]」に影響を受けています。


ミクロマクロネットイメージ

   「ミクロ・マクロ・ネットワーク」のイメージ



用語: 

創発[1]
創発(そうはつ、英語:emergence)とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れることである。局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の振る舞いからは予測できないようなシステムが構成される。

 


参考文献:

[1] ウィキペディア, "創発", 2020/4/5

[2] 今井賢一, 金子郁容(1998), "ネットワーク組織論", 岩波書店

[3] 清水博(1990), "生命を捉えなおす", 中公新書

[4] アーサー・ケストラー(1983), "ホロン革命", 田中光彦, 吉岡桂子訳, 工作舎




コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

佐藤基

Author:佐藤基
『フューチャー・リテラシー -- 過去・現在・未来、複雑系の未来を読み解く』
を執筆中。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR