【閑話】未来を読み解くということ

 本書では、最終的に2060年の未来を読み解きたいと考えている。そのために何をすればいいかについて記述していきたいと思う。そんなことより、今何をすべきか、今顧客に提案するにはどうしたらいいかが問題なんだという方も多いだろう。未来を読み解くということは、2つの意味で、現代を読み解くということに通じる

【未来を読みとくことで、現在すべきことを見極める】
・未来に何が起こるのかを見据えて、現状を分析し、線で結ぶと数年先の未来に向けた方向性が明確になる
・時代の変化を先取りすることで、競合他者(社)に先んじる、準備をすることができる

●新しいビジネス・技術を創造するということ


 研究や開発をやっていると、「誰もやっていなくて、儲かるビジネスを創れ」という命が下ることがある。裏にはさらに、その提案が「社内のトップが皆賛成する」ものというオマケがついてくる。いやいや、それって「皆が賛同」している時点で誰もが思いつくよね。と。

「課題解決形の提案」がうまくいく例もあるだろう、それは「課題が明確」なビジネスであり、そこには競合他社がひしめき合って、投資をして、営業をして、戦国時代さながらのフィールドとなっている。もちろん本道として、そこを攻めていくことも大切だ。

 高度成長時代に技術と大量生産を背景にした手法から、少量多品種への転換して、これからは「シーズではなくてニーズ、顧客志向」だとか、「モノではなくコト」などとうたわれたがなかなかうまくいかない。現状分析が足りなくて遅れてるというのは論外として、大抵の場合は提案する側も、使う側も何が足りないのかがわからないのだ。また、闇雲に「新しいイノベーション」を求める姿勢も、ニッチな重箱の隅をつつきがちになる。

ここは、
自分が「面白い」「楽になる」「自然」と思える未来は何か
という創造の原点に立ちかえり、

アイデアというものは大概
・誰もが「すばらしい!」と合意するアイデアはすでに実施されている ⇒くじけない
・本当にすばらしいアイデアならば、同じことを考えている仲間がかならずいる ⇒仲間を探そう
・30年後に普及している技術は、今ここにある ⇒周囲を見回そう
というものだということを再認識することから始めてみよう。

そして本書ではさらに、
「ミクロ・マクロ・ネットワーク」という、過去から未来に至る韻律を読み取って、環境変化に適応する動的ネットワークの視点で、今後実現されていく道筋は何か?を見極める方法を提案したい。

tag : フューチャーリテラシ, 複雑系, メディア, 未来, ミクロ・マクロ・ネットワーク, 未来を読み解く

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佐藤基

Author:佐藤基
『フューチャー・リテラシー -- 過去・現在・未来、複雑系の未来を読み解く』
を執筆中。

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